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歯の知識

歯周病について

2012.04.20

「歯を磨くとハグキから出血する」「歯と歯の間に食べ物がはさまりやすい」など、口の中にこんな症状を抱えていませんか。

歯周病とは、歯を支えるハグキや歯槽骨が気づかないうちに破壊される病気です。

日本人全体では7割の人が、30代後半では8割の人が、そして50代では実に9割近くの人が歯周病に罹患しているというデータがあります。

 

ハグキの健康度をチェックしてみましょう!

あてはまる項目が5個以上あれば歯周病の疑いが濃厚です。さらに「歯を押すとグラグラする」「ハグキが下がり、歯が長くなった気がする」「歯並びが変わったような気がする」といった症状がある場合は、歯周病がかなり進行している可能性があります。

  • ハグキがむずむずしてかゆい
  • ハグキが浮いた感じがして、腫れぼったい
  • 冷たいものがしみる
  • 歯を磨くとハグキから出血する
  • 朝起きたとき、口の中がネバネバして不快である
  • ハグキを押すと血や膿が出る
  • 口臭を指摘された、自分で口臭があると感じる
  • ハグキの色が赤黒い、ハグキが腫れている
  • 歯と歯の間に食べ物がはさまりやすい
  • 骨粗鬆症またはその傾向があるといわれた
  • 歯を押すとグラグラする
  • ハグキが下がり、歯が長くなった感じがする
  • この頃、歯並びが変わったような気がする

 

歯周病とは、歯を支える土台である歯周組織[ハグキ(歯肉)、歯根膜、歯槽骨、セメント質]が破壊される病気です。歯のまわりに歯周病菌などが付着すると、ハグキではサイトカインや酵素などの物質を分泌し、身体を守ろうとします。これを医学的に「炎症反応」といいます。その結果、ハグキが赤く腫れて、いわゆる「歯肉炎」の状態になります。やがて歯とハグキの間に深い溝(歯周ポケット)ができて、そこからハグキの内部にも歯周病菌が侵入し、出血したり膿が出てきたりすることもあります。

さらに病状が進むと歯根膜が破壊され、歯を支える歯槽骨が溶け始める「歯周炎」に進展します。歯周病がやっかいなのは、病状がかなり進行しても痛みがほとんどないことです。そのため、気づいたときには歯を支える土台がだめになり、触るだけで歯がグラグラする状態になっていることが多いのです。

歯が抜けると、食べ物を噛めなくなるほか、言葉の発音がうまくできなくなったり、顔貌が変わってしまったりします。また、歯周病にかかると口の中の細菌が増えるため、肺炎や気管支炎を併発しやすいことや心筋梗塞などの心疾患を発症するリスクが高まること、早産や低体重児を出産する確率が高まることなどが報告されています。歯周病は口の中だけでなく全身の病気や状態とも深くかかわってくるのです。

一方、糖尿病や骨粗しょう症の人は歯周病になりやすいとことも分かっています。とくに糖尿病の分野では「歯周病は第6の合併症」ともいわれ、血糖コントロールが悪い人ほど歯周病の治療が悪化することや、歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善することが知られています。

歯周病の予防も治療もプラークコントロールが重要

歯周病のリスク因子である「細菌因子」、「生体反応因子」、「環境因子」の三つが重なると、重症の歯周病を引き起こすと考えられています。そのため、これらの因子をできるだけなくすことが歯周病の予防につながります。

また、重症の歯周病の場合はフラップ手術などの外科的な治療が必要ですが、89割の歯周病は生活習慣(環境因子)を改善し、口の中をしっかり清掃することで治ります。つまり、予防も治療も細菌因子のコントロール(プラークコントロール)が何よりも重要になってきます。プラークコントロールには、歯磨きによる「セルフケア」と歯科医師や歯科衛生士による「プロケア」の二つの方法があります。

歯磨きの際に留意したいのは毛先のしっかりした歯ブラシを選ぶことです。ふつうの歯ブラシが届きにくい奥歯や歯の裏側は球体の歯ブラシで、歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシで汚れを取り除きます。しかし、自己流で行うと磨き残しの癖がついたり、ハグキが下がったり歯が削れたりするおそれもあるので、歯科医師や歯科衛生士にブラッシングの基本を教わるとよいでしょう。

歯磨きの後、舌の先で歯の表面を触り、ヌルヌル・ザラザラしていなければきちんと磨けています。このように歯ブラシのみで汚れが落ちた実感を得たうえで、殺菌や炎症を抑える作用に優れた歯周病用の歯摩剤を使うのも良いでしょう。予防効果が高まるはずです。また、手動でうまく磨けない場合は、細かい振動で汚れを落とす電動歯ブラシが役立ちます。

そして、最低1日1回は1020分ほど徹底的に清掃します。眠っている間に細菌は繁殖するため、夜寝る前に行うのが最も効果的です。ただし、セルフケアで歯の汚れをすべて取るのことは難しく、半年から1年に1回は歯科医院で歯科医師や歯科衛生士によるスケーリング・ルートプレーニングなどの専門的なケアを受ける必要があります。

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