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歯の知識

スポーツにおけるマウスガード

2013.10.10

健康の維持、増進や体力の向上のためにおこなうのがスポーツ本来の目的ですが、時にはスポーツによって怪我をして、健康が損なわれることもあります。スポーツマウスガードは、口のまわりを保護する装置です。マウスガード、マウスピース、プロテクターなどとも呼ばれています。スポーツマウスガードを装着することにより、外力からの衝撃をやわらげ、あごの骨折、歯の破折や唇、舌、頬(ほお)の損傷を防ぐことができるのです。脳震盪(のうしんとう)の予防にもなります。

 

スポーツマウスガードの装着を義務づけているスポーツ団体

競技者間での接触が多いスポーツ(コンタクトスポーツ)の一部は、マウスガードの装着が義務化されています。2006年に高校ラグビー、2010年にアイスホッケーがマウスガードの装着が義務化されるなど、マウスガードを装着を義務付けるスポーツが増えてきています。

スポーツ名

団体名

条 件

ボクシング

日本アマチュアボクシング連盟

スポーツマウスガードを装着しないと出場資格なし

空手

国際空手連盟-極真会館

ラクロス(女子)

日本ラクロス協会

アメリカンフットボール

日本社会人アメリカンフットボール協会

スポーツマウスガードを装着しないとペナルティが課せられる

ラグビー

日本ラグビーフットボール協会-高校ラグビー、関東医歯薬リーグ

インラインホッケー

日本アイスホッケー連盟

20歳以下はマウスガードの着用が必要

アイスホッケー

キックボクシング

新日本キックボクシング協会

2006年より高校ラグビーでのマウスガードの装着が義務化されました。
※2010年10月よりアイスホッケーでのマウスガードの装着が義務化されました。

 

 日本ラグビーフットボール協会の通達(2006年3月)

高等学校の試合におけるマウス・ガード装着の義務化について(通達)

夏合宿で高校生ラグビー部員に重傷事故が発生するなど、安全対策の一層の推進はじめ指導者、大会運営の高等学校体育連盟、協会関係者にも安全確保に対する意識をさらに強く求めていかなければなりません。

従いまして、コンタクトに十分耐えうる体力づくりや体づくりはもとより、脳震盪の予防はじめ住所事故を防止する観点からも、平成18年度から高等学校の試合に参加する選手は、マウス・ガードを装着することを義務付けることに致します。

購入には経費が必要ですが、重傷事故阻止対策の観点から、実施いたしますので趣旨をご理解の上、ご協力よろしくお願いいたします。

 

日本アイスホッケー連盟の通達(2010年9月)

■重要なお知らせ■国際競技規則改訂に伴う国内基準

2010-2014国際競技規則改訂に伴い、条文の解釈に関する国内基準を設置いたしました。 今回の国際競技規則改訂において、競技者の安全性をより高めるために、条項が以前より厳しく規定されました。本連盟でも、その意味を十分に検討・理解し、日本国内に於いても安全を最優先に考え、それら条項を正確に理解できるよう国内での基準を設けました。

第227条 マウスガード すべてのプレイヤーに着用することを勧告する。 【国内基準】1974年12月31日以降に生まれたプレイヤー(最低限バイザーを着用しなければならないカテゴリー)は男女とも、マススピースを着用しなければならない。マウスピースは市販のものでも構わないが、単色透明・肌色・白色以外のものを着用すること。

<適用開始> 本連盟主催大会・全国大会・全国大会予選などは、平成22年10月1日から適用する。その他に関しては、12月末を目標に各加盟団体指導の下、可能な限り速やかに適用することとする。

       

ボクシング       ラグビー         アメリカンフットボール

 

スポーツマウスガードの装着が推奨されるスポーツ

怪我の予防のために、身体能力の向上のため、様々なスポーツにおいてマウスガードの装着が推奨されています。

 アメリカンフットボール  インラインホッケー  キックボクシング  ハンドボール  ラクロス  アイスホッケー  サッカー  スカッシュ  テコンドー  バスケットボール  フィールドホッケー  ラケットボール  モトクロス  スノーボード  ソフトボール  ボート  アーチェリー  カヌー  ゴルフ  スケート  モータースポーツ  空手  ラグビー  レスリング  ボクシング  スキー  体操  柔道  相撲  綱引き  乗馬  陸上  重量挙げ  砲丸投げ  円盤投げ  自転車  野球  水球 など

 

 

●スポーツマウスガードの効果

スポーツ先進国であるアメリカの歯科医師会は、アメリカ国内でおこなわれるスポーツの試合中にスポーツマウスガードを装着することにより、年間20万件以上のあごや歯などの怪我や脳震盪などの外傷を防いでいると報告しています。日本でも同様の報告があります。

また、正しいスポーツマウスガードの使用は、体のバランスの安定、筋力の向上が見られるだけでなく、スポーツの種類によっては競技力が向上すると報告されています。

 

スポーツマウスガードの種類

スポーツマウスガードには、スポーツ用品店などで販売されている「簡易タイプ(市販タイプ)」と、歯科医院で精密に作製する「カスタムメイドタイプ」があります。

簡易タイプのものは、価格(費用)が安く自分で作製できる反面、口を開けると落ちてしまったり、正しいかみ合わせができず、あごの関節を痛めてしまうこともあります。
カスタムメイドタイプのスポーツマウスガードは、歯の型をとって精密に作られるため、口を開けるとすぐに落ちることもなく、簡易タイプに比べて違和感も少なく、また安全です。

スポーツマウスガードの種類

種類

特徴

長所・短所

簡易 タイプ

ストックタイプ

市販されているマウスガードをそのまま使用

価格は安いが適合性が悪く違和感が強い。外傷の予防効果も低い。

マウスフォームド タイプ

市販されているマウスガードをお湯で軟化させ、歯に適合させて使用

カスタムメイド タイプ

ラミネートタイプ

歯科医院で数枚のスポーツマウスガード材を重ね合わせて作製

違和感が少なく、外傷の予防効果は高いが、価格は高い。

バキュームタイプ

歯科医院で板状のスポーツマウスガードを加熱圧接して作製

 

    

(左から)ラミネート、バキューム、マウスフォームド

 

スポーツマウスガードの作製後


スポーツ選手は、力を出すために歯を食いしばります。スポーツマウスガード装着時の食いしばりはスポーツマウスガードをすり減らします。スポーツマウスガードのすり減り具合や破損状況、装着時のかみ合わせを定期的にチェックしてもらいましょう。そして、傷んだものは作り変えることをおすすめします。

 スポーツマウスガード装着時(バキュームタイプ)

 

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