口臭は老化の始まり、内臓疾患のサインにも
2013.04.11
口臭の原因は何でしょうか?
歯周病やむし歯、舌ごけ、胃腸などの病気などいろいろな原因が考えられますが、口臭の8割以上が口内環境が影響します。胃腸など内蔵関係は2割以下と言われています。
また、口の中が乾燥している人は口臭が出やすくなります。唾液が少ない人は口の中が洗浄できない。口の中が乾燥してしまうと、口腔内の洗浄力が低下し、細菌が繁殖してにおいの原因になります。細菌が口の中のタンパク質を分解するときに出るのが揮発性硫黄化合物で、これがにおいの原因です。
※揮発性硫黄化合物
口臭の主な原因となる硫黄ガス。唾液の分泌が低下して酸素が少なくなるほど活発に活動する。メチルメルカプタン、硫黄水素、ジメチルサルファイドがあり、メチルメルカプタンは生臭い、タマネギなどの野菜が腐ったようなにおい。硫黄水素は卵の腐ったようなにおい。ジメチルサイファイドは生ゴミのようなにおい、と言われている。
口臭を予防するには?
歯磨きが大切です!
歯磨きのときに歯ぐきのすき間にある食べかすをしっかり取り除いてあげてください。食べかすは雑菌が繁殖する原因になります。
口臭を抑制するのに効果的なのはガムを噛むことが効果的です。唾液を分泌させる点ではガムは理にかなっています。
また、緑茶もお勧めです。緑茶には消臭作用があり、口臭をとってくれます。
逆に、コーヒーやタバコはよくありません。食べ物としてはニンニクやネギは避けたほうがよいでしょう。予防にはミント系のタブレットがお勧めです。
※お茶には緑茶や紅茶、ウーロン茶など様々な種類があります。いずれにもカフェイン、カテキンという成分などが含まれておりカテキンが口臭予防に大きく効果があると言われている。お茶の原料はどれも同じだが加工する方法が違う。この中で緑茶にカテキンが一番多く含まれている。
口臭と老化の始まり
口臭は若いときはあまりしないものです。口臭の2割以下は体内部の問題ですが、年をとるにつれて胃だったり、肝蔵であったり、体の内部に疾患が出てきますし、唾液の分泌も減ってきます。
口臭が出てきたら老化の始まりと言えます。例えば肺に悪性腫瘍があると、口臭が強くなります。肝硬変も口臭がします。糖尿病の人にも独特のにおいがあります。家族から口臭を指摘されたら何か病気のサインかもしれません。いろいろな意味で口臭ケアには気をつけましょう。