歯ぎしりや咬みしめをしていませんか? ~ブラキシズムについて~
2013.03.22
歯ぎしりについては聞いたこがあると思いますが、咬みしめについてはいかがですか?歯ぎしりや咬みしめで歯を失うことがあるということをご存知でしょうか?
歯ぎしりや咬みしめのことを総称して“ブラキシズム”といいます。
歯ぎしりは睡眠中に行っています。自覚することは少なく、周囲の人に知らされて、はじめて気づくことがほとんどです。咬みしめは日中・夜間にかかわらず無意識のうちに歯を食いしばってしまうものです。
ブラキシズムはどうして問題なの?
歯や周囲の骨などが受け止める力は、強い人では70㎏を超えるとても大きな力です。ブラキシズムの場合その大きな力が持続的に加わるため硬いものを食べる時のように一瞬だけ強い力がかかる場合よりもずっと大きな影響がでるのです。
歯がすり減って痛みがでる、冠や詰め物がはずれる、歯が割れることもあります。
もともと歯周病にかかっている歯にさらにブラキシズムによって大きな力が加わると、急速に歯肉や歯を支える骨の状況が悪化することがあります。
そのほか、顎関節症、口のまわりの筋肉の痛み、頭痛・肩こりなどがあります。
チェックしてみましょう! (3つ以上あてはまる方は、ブラキシズムの可能性が高い。)
- 歯ぎしりをしていると、指摘されたことがある
- 集中しているとき、緊張しているときなど、無意識のうちに咬みしめていることが多い
- 歯科医院で「歯ぎしりをや咬みしめをしていませんか?」と聞かれたことがある
- 歯が割れた(折れた)ことがある(事故・けがを除く)
- 頬の内側の粘膜や舌の周囲に歯の跡がついている
- 歯がかなりすり減っている
- 肩こりがひどい
- 頭痛がすることが多い
歯科医院で行うブラキシズムへの対応
- 夜の歯ぎしりや咬みしめから歯を守るため、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを装着します。歯科医院で型取りをして作製します。
- 治療が必要な歯はきちんと治し、左右でバランス良く咬めるようにしましょう。
- 日頃からプラークコントロールをきちんとしておきましょう。
ただでさえ、問題が起きやすいブラキシズム。その力がかかる歯のまわりにプラーク(歯垢)がついていると、むし歯や歯周病が悪化しやすくなります。歯科医院で定期的に検診を受け、クリーニングなどで、清潔なお口の環境を作りましょう。