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歯の知識

歯をケガしたときは

2013.08.29

歯のケガにはどんな種類があるの?

 

完全脱臼(かんぜんだっきゅう)

歯に強い力が加わった為、完全に抜けてしまった状態です。
歯のケガの中では最も迅速な処置を要します。

不完全脱臼(ふかんぜんだっきゅう)

歯の周りの組織が壊れ、歯がぐらぐらしている状態です。

歯折(はせつ)

歯が折れてしまった状態です。折れる部分も様々で、角が少し欠けたものや根の部分から折れてしまうなど様々なケースがあります。

埋入(まいにゅう)

強い力によって歯が歯茎にめり込んだ状態です。

 

歯をケガした時の対処

 

まず落ち着きましょう

けがをしたら、まず落ち着くことが大切です。歯をケガするときは、顔や頭にもケガをしていることがあります。意識はしっかりしているか、他に大きなケガはないか確認します。身体に他の部分にケガがなく、他科を受信する必要がなければ歯科を受診します。あらかじめ、連絡をしておけばスムーズに対応してくれる場合もありますので、出来れば事前に連絡をしましょう。

ケガのタイプを見きわめて、適切な対応を

・完全脱臼の場合
抜けた歯がひどく汚れている場合、水道水でそっと洗浄してください。水道水に長く浸すと、組織が壊れることもありますので、長くても30秒程度を心がけてください。もし可能であれば、抜けた歯を素の穴に戻し、清潔なガーゼやハンカチをそっと噛んでおいてください。この際、歯を持つときは歯の根の部分は極力触らないようにしてください。もとに戻せない場合は、歯を保存します。最も大事なことは、抜けてしまった歯を乾燥させないことです。もしあれば生理食塩水、なければ牛乳やイオン飲料水に浸します。水道水に浸すことは避けましょう。周囲に浸す液体がなければ、口に入れて保存して下さい。完全脱臼の場合は、できるだ早く歯科を受診し、もとの位置に戻してもらうことが大切です。

・不完全脱臼 歯折 埋入の場合
歯が抜けかかっている場合、もしできるなら指で元の位置に戻してみましょう。無理なようなら、それ以上さわらないようにしてください。歯折の場合、折れた歯のかけらが見つかれば歯科医院へ持って行きましょう。

・歯ぐきや唇からの出血
歯をケガしたときは、歯の周りの歯肉や唇から出血をする場合があります。ひどく出血しているようなら、清潔なガーゼなどで圧迫止血を行ってください。歯をケガしたときは、程度が軽いようであっても、加わった力によって歯の中の神経が壊死(えし)を起こしてくる場合や、受傷後に歯の根が吸収されるケースなどがあります。ケガの程度に関わらず、出来るだけ歯医者さんで診てもらうようにしましょう。

 

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